かぜ症候群
いわゆる一般的に風邪といわれるもので、呼吸器感染症のなかでも最も頻度の高い疾患です。
原因となるものとしては大きく分けてウイルスと細菌に分けられます。ウイルスによるものが大部分で、全体の80~90%をしめています。残りは一般細菌(溶連菌、肺炎球菌など)、マイコプラズマ、クラミジアなどです。
ウイルスは一部のウイルス(インフルエンザ、水ぼうそう、ヘルペス)を除いて基本的に根本的に効くお薬はなく、抗生物質も効きません。自分の抵抗力で回復するため、治るまでに時間がかかる場合もあります。その間は、お子さまが元気であり、機嫌もよく、経口摂取がしっかり出来ている場合は、慌てずに経過を見ていくことは十分可能です。
しかし、こどもの様子は日ごとに変わります。何か変、ちょっといつもと違うなど感じたら受診をしてください。
また、細菌感染が疑われる場合は、抗生物質を処方して経過をみていきます。
ちょっと気になる子
最近、落ち着きがない、集中力がない、集団生活になじめないなど、いわゆる発達障害のお子さまのことが話題にあがります。
自分の子どもも、もしかしたら発達障害かもと心配されているお父様、お母様がおられると思います。発達障害かどうか見極めることは難しい場合があります。
みんな人間だから、完全な人間はいません。何かしら皆、不得意な所を持っているものです。子どもは、色々な物事に興味があるため、見方によっては注意力散漫だとか、集中力がないなどとみられる場合もあります。みんな同じなはずはありません。それが発達障害なのか、個性としての範疇なのか、判断に迷われることがあると思います。
大事なのは、その症状が集団生活で問題を来しているのか、あるいは本人が困っているかです。